本日これまで修理歴なしの12ProMax、バッテリー交換を受付させていただきましたが
少々不可解な状態となっておりました。どのようになっていたのか本日は紹介してみようと思います。
修理歴がないのに何故
お持ち込み時の状態は、純正バッテリーがついているのに本体の認識では社外品が付いている判定でした。
併せて本体を揺らすと、内部でゴトゴトと何か動いている感じ。
そして動作時、本体が頻繁に再起動を繰り返し画面右上のバッテリー残量%が頻繁に数字が変動する。
充電しているのに%が増えない。
などなど、バッテリー劣化の特徴的な症状もありつつも
何か物理的にも異常がありそうな形でした。
分解してみると・・・
もしかして実は既に修理で純正以外のバッテリーがついているのかと少々考えてしまいましたが
分解して確かめてみると、そこには確かにApple社純正のバッテリーが収まっていました。
(公式ロゴは編集で消しております)
しかし中でゴトゴト音がする割には、表面上は至って普通。何か外れているようすもありません。
まさかと思い、バッテリーに手をかけてみると・・・
まさかの接着テープ存在せず・・・!!!
どういうことなのでしょう・・・ さすがに一瞬考えてしまいました。
本来あってはならないことではありますが
メーカーさんの製造ラインでのミスというのも考えようとすれば可能性はなくもありません。
これまで修理したことがないというのであれば尚更、元よりバッテリー接着テープがないまま販売店に卸されて
それを本件のお客様が手に入れたというだけのお話。
他人事のように聞こえますが、この手の謎はスマホに限らずあらゆる量産製品にはあり得るお話です。
自動車にしてもそうです。必ず大量生産されるような品物には初期不良はつきものなので、今回交換時にしっかりとテープをお付けいたしました。
内部の汚れとクリーニング
バッテリーの謎が解けたので、一旦いつもの作業ペースに気持ちを戻しました。
まず野外での使用が多いという本件の12ProMax。外観上でスピーカー穴などに汚れが詰まっているのを確認したので
間違いなく中にも汚れが混入していると判断し、内部掃除をご提案。
提案してよかったと思いました・・・やはりかなり汚れています。
修理に併せてひと手間もふた手間も作業が増えてしまいますが、せっかく当店にお越しいただいております。
部品交換のついでに、まだまだ長持ちさせられるように綺麗に仕上げてお返しする方が我々としても仕事のし甲斐がありますし、喜んでいただけるのが一番ですのでしっかりと手を抜くことなく掃除させていただきます。
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ちょっとした画面外周部の汚れも見逃せません。一旦綺麗にしておかないとクリーニングの意味がないので綺麗にします。
クリーニング完了
出来る限り、しっかりと綺麗に致しました。
これで一旦汚れはリセットできたと思うので、数か月は汚れの影響が及ばないことを祈ります。
充電口のほうにもかなりの量のホコリが詰まっておりました・・・
猫ちゃんの毛玉のように取り出しできました。
充電口にホコリが溜まりすぎると、電気が別経路をたどってショート(短絡)する恐れもあったり
ショートしなくてもそもそも充電器を差してるのに電極に接触してくれず充電できないなどの症状も引き起こしかねません。
高圧エアなども吹き込んだりして、徹底的に綺麗にします。
これにてバッテリー交換とメンテナンス作業終了となります。
まとめ
純正バッテリーで修理歴なしの本体内部で、バッテリーにテープがないというのは非常に驚きました。
恐らく不明な部品扱いされていたのは、中で不用意にバッテリーが揺れ動き
基板に接続されているコネクタ電極の接触不良か何かでiOSシステムに純正バッテリーだと認識させるための
回路がダメになったのではと個人的に予測しました。
バッテリー交換をしたので、これで正式に(?)不明な部品として認識されるようになったので
今後設定上ではバッテリー最大容量を確認することができなくなってしまいましたが
スマートクールにお持ち込み頂ければ、店舗端末接続で最大容量の確認もできるので、その旨お客様にお伝えし
ご返却いたしました。
12ProMaxという上位グレード、高級品ですのでしっかりと長持ちしてほしいですね!
メンテナンスの効果も出ているといいなと願い、終了です。
店舗情報
スマートクールイオンモール綾川店
〒7612304
香川県綾歌郡綾川町萱原822-1 イオンモール綾川 2階
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