「ケースから外すと浮いている」「気づいたら浮いていた」
スマホを使用していて背面や画面が浮いていた、言う経験はありませんか?
もしかしたらそのスマホ、バッテリーが膨張しているかもしれません。
今回は画面の下側がパックリ開いている、とお持ちいただいたAQUOS sense4liteのバッテリー交換をご紹介します。
膨張について
バッテリー膨張について詳しくご紹介していきます。
何が原因で膨張するのか、膨張時にしてはいけないこと、など。
劣化が原因
バッテリーが膨張するほとんどの原因は劣化です。
スマホに使われているリチウムイオンバッテリーは劣化するとバッテリー内部でガスが発生する特徴があり
ガスが発生してしまう事でバッテリーが膨張してしまいます。
そのため劣化に気づいた時点で放置せずバッテリー交換をしておけば膨張する可能性はかなり低くなります。
もし劣化が原因ではない場合、初期不良かかなりの衝撃が加わったことが原因だと考えられます。
NG行為
膨張に気が付いたらまずは早急に修理に出すこと!!
ですが、なかなか出せない、予約まで日がある、と言うときもありますよね。
そんな時に膨張が気になってついついしてしまうNG行為をご紹介します。
・押さえない
ただでさえ衝撃や圧を加えると危険な状態のバッテリーです。
浮いた画面や背面を抑えるのはしないように!
・充電をする
充電はバッテリーにかなり負荷がかかります。
膨張が進み発火するリスクが高いです。
・バッテリーを触る
かなり浮いている状態でバッテリーが見えていると触ってしまう方もいますが危ないです。
膨張したら使用を控えて、、出来たら使用せず修理の日まで置いておきましょう。
放置による危険性
膨張していたとしても問題なく使える事が多いんです。
そのため危ない、という意識が薄れてそのまま使ってしまう方も多いんです。
ですが破損や劣化は絶対放置しないように伝えてきましたが膨張はもっと危険なことになりかねません。
様々な不具合が出てくる、水没する、起動不可、基板破損、修理不可
など、後悔してしまうような不具合がたくさんありますが、、
一番危険なのは発煙、発火です。
やはり、ニュースなどでしか見る事のない発煙、発火はリアル感がなく無意味に「大丈夫」と思ってしまいがちですが
劣化してガスが発生する事で膨張しているので充電中に煙が、、使用していたら火が、、となる事もあります。
端末が焦げてしまった、とお持ちいただいたお客様もいらっしゃいます。
端末が焦げるだけなら不幸中の幸い、もし近くにある布や人に火がうつってしまったら大変なことになります。
膨張の様子
バッテリーが膨張するとどうなるのか、見た目で分かるのか。
経験したことがない方は想像が難しいと思います。
今回は端末の状態、画面を開けた内部の状態もご紹介していきます。
お持ち込み当時
お客様がお持ち込み頂いたときの端末の状態です。
下側はパックリ開いており側面も開いている状態でした。
ギリギリ上部だけが本体とくっついて保っている感じでした。
画面を開けた内部
画面を開けるとプレートがあります。
プレートも通常は平らですがかなりパンパンの状態でした。
またプレートを固定しているネジも外れてしまっていたみたいで別途お持ちいただきました。
ネジを外すと押さえられていたプレートが解放され少し飛ぶこともあります。
プレートを外した下にはパンパンなバッテリーが、、。
バッテリー
左が膨張しているバッテリー、右が通常のバッテリーです。
通常なら平らでペタンコですが膨張しているため膨らんでいるのが分かります。
返却時には膨張したバッテリーをお見せする事もありますがほとんどの方がビックリされます。
修理完了後
約2時間半で完了しました。
今回はがっつり空いていたため画面を開ける時間が短縮されました。
修理後の動作も問題なくデータもそのままお返しできております。
Androidスマホの修理は最短でも2時間ほど頂戴します。
受付時にお伝えした戻り時間以降~20:30(閉店30分前)まででしたらいつお戻りいただいても構いません。
また、翌日にお戻りいただく事も可能です。翌日になる際は必ずご連絡が必要となります。
プレートも元通り
あんなにぼっこり膨らんでいたプレートも元通りに。
ただ、プレートはかなり柔らかくすぐに跡が付いてしまう為
膨張により膨らんだことで少し湾曲が残ってしまっています。
バッテリーも通常に戻りネジでプレート固定をしているため
修理後にお使い頂くのには特に問題ありません。
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