15年ほど前に発売されヒットとなったiPhone3GS
現在だとメイン使用するには少々難しいとは思われるスペックや、今思うと相当小さく画面も見ずらいかもしれませんが
懐かしのスマホとして復活できないかというご相談がありましたので、お引き受けさせていただいた3GSのバッテリー交換について
ご紹介致します。
尚当案件は、結果的にバッテリー膨張による基板破損にて修理自体はキャンセルとなっておりますので
「修理完了できた」という内容ではありませんのでご注意ください。
バッテリー膨張していました
自動車で表すと旧車扱いになってしまいそうなほど年月が経過しているiPhone3GSですので
交換予定だった新品バッテリーも常に取り寄せが出来るとは限らない流通状況でしたが
今回ご相談のタイミングでは運よく取り寄せが出来たため、発注させていただき
部品到着後に本体のお持ち込みをお願い致しました。
外観と状態確認
お客様より画面が浮いているとお聞きしておりましたが、長期の保管によるものなのか
表面の粘着が剥離し分離している状態でした。内部損傷はなく画面部品自体は破損していないと思います。
一見膨張が原因で画面が浮いているようにしか見えませんが、バッテリーはバックパネル側に存在し
この状態では確かな確認ができません。分解を進めていきます。
分解
フロントパネルをフレームから浮かせ各種ケーブル類を基板から外していきますが
親切に外す順番の数字が振ってあり順調に進行。
フロントパネルを一旦外し、バッテリーが見えないので基板も外していきますが
このアングルから見て直ぐわかるように、基板の湾曲がすごく正常な状態じゃないことが一目でわかります。
バッテリー膨張での押上げによる基板湾曲です。ほぼほぼ無事ではないことがこの時点で分かってしまいましたが
復活を望んでおられたお客様のために、仮付けはしっかりと行っております。
基板故障発覚
前工程で確認した基板湾曲が以下の写真です。
押し上げられたまま長い期間保持されてしまったが故に完全に型が付いてしまってします。
元々がまっすぐなものを無理に曲げると接点が剥がれたりして回路損傷となってしまうことは多いです。
一応バッテリーの仮付けは行いましたが起動せず・・・
充電器も挿しても電流すら相当微弱でしたのでお客様にご連絡しご相談したのちキャンセルとなりました。
膨張バッテリーですので元には戻さず、バッテリーを抜いた状態で組戻しお返しといたしました。
まとめ
バッテリー膨張での交換修理の場合、最近のiPhoneだと
画面の押し上げでフロントパネル交換に発展するケースが主です。
基板に全く影響がないわけではないですが物理的に膨張のせいで
基板がダメージを受けることはよほどでない限りあまりないです。
今回は残念ながら復活には至りませんでしたが
懐かしのiPhoneを再び使いたい場合は一度ご相談ください。
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