本日iPhoneXのバッテリーが膨張したかもしれないということでお持ち込みがありました。
これまで一度も修理したことがないということで、バッテリー劣化もかなり進行していることでしょう。
併せて液晶画面が剥離しかけておりましたので、それも併せて修理のご紹介を致します。
バッテリー膨張による影響
お預かり時の本体状態としては、正面からみて左側が画面ごと持ち上がっており
半開きと言った状態になっておりました。膨らんできたのは約1週間ほど前からということで
今回修理のご依頼を頂いた形です。
受付時にかなり画面が持ち上がっていたことで、画面に何か影響が出ている可能性がありますとお伝えし修理に入りました。
修理開始
画面を押し上げている度合いというのが写真の通りです。
写真だと部品が黒いので、そこまで持ち上がっているように見えませんが実際かなり押しあがっていると触ると感じます。
膨張バッテリーがある状態だと、本来生活防水機能シールの粘着を緩くするため加温して分解する工程が、安全面を考慮し常温のまま地道に本体から画面を引き剝がしていきます。
バッテリーの劣化度合い
交換をする前に、バッテリー最大容量がどれだけ減っているのかもご紹介しますが
年式を考えると妥当な数字かなと言った感じ。
最大容量80%で現在はサブ機での使用ということでしたので、メイン使用よりかはバッテリーサイクルも少なく済んでいるようで劣化スピードも遅いのかなと感じます。
ただ通電状態でも非通電状態でも、ただ置いておくだけでも部品としての劣化もありますので
iPhone11シリーズや12シリーズの80%とは劣化度合いは違うと思います。
今回膨張してしまった原因の一つに長期使用の劣化は確実にあるはずですね。
剥離と膨張
画面剥離とはどういう状態なのかというと、iPhoneの画面構造は液晶パネルとタッチパネルガラスが一体型となっていて
2つの部品が接着状態で存在しています。
基本的に接着されているような構造なので、それが経年劣化を起こしていると
何か外因的なきっかけでもあれば簡単に剥離が始まってしまいます。
今回は膨張バッテリーの押上げが加わっており、それが剥離を進行させたと考えられます。
iPhone分解の工程は画面を本体から剥がし取るイメージなのですが
この時にすでに軽く剥離しているところに更に力を加えたので、最終的に液晶不良が発生。
お客様に事情を説明し、当初バッテリー交換のみでしたが画面交換もさせて頂くこととなりました。
まとめ
画面は最終的に再使用できない形となりましたが、分解ができバッテリーを交換するところへたどり着けました。
こうして映すとかなり膨らんでいるのがお分かりになるでしょうか?膨張はそれだけではなく他への二次被害も及ぼす厄介な症状です。
高温低温などの極端な温度差にも弱いため、日ごろ当たり前のように携帯している機器ではありますが
ぜひバッテリーに優しいスマホ利用を心がけてみてください。
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