お子様が使用されているというSwitchの液晶の映りが変ということでお持ち込み頂いたお修理です。
使用されているご本人様ではないので原因不明との事でしたが、一旦お預かりいたしました。
今回は液晶交換修理の様子をご紹介いたします。
映るけど横線が入る
お持ち込み時での動作確認では、かろうじて文字が認識できる程度ではありましたが液晶は映っており
ある程度の動作確認は可能でした。タッチの反応もありシンプルに画面に横線が入っているそんな症状でした。
分解開始
購入から現在まで4年以上は使っていて、これまで分解が伴うような修理もしたことがないとのことでしたので
今回内部のメンテナンスも承りました。
年数にしては比較的綺麗な方かと思いきや、よく見るとファンへのホコリ詰まりがかなりありました。
毛玉のようなホコリの塊もファン排気口に確認し、それなりの使用感を感じます。
このような塊のホコリが蓄積し続けると、排熱が上手くできなくなり本体の熱を逃がせなくなってしまうので
半年~1年スパンで本来はホコリ掃除をしてあげるのがベストです。
液晶取り外しまでの様子
液晶とタッチパネルのケーブルが裏から入れ込まれているので、交換するには作業を円滑に行う為
基板まで外す必要があります。補器部品やケーブル類、ネジをすべて外しガラ空きにさせます。
基板が外れたら、一度表面からタッチパネルガラスを剥がします。
ケーブルが組み込まれているので慎重に枠の粘着を外していきますが勢い余って工具でケーブルを切断してしまいそうなので
ちょっとでも粘着が固いと感じたら、すぐ加温し粘着を緩くさせるなどかなり気を遣う作業です。
タッチパネルガラスが外れたら、目の前には問題の液晶画面が現れます。
部品裏から本体フレームのケーブル通線用の開口を経て基板へ接続されるので、故障しているとは言っても
慎重に部品を取り除きます。
ここまで来たら新品部品を組み込み、仮付けで液晶が正常に映るか、タッチパネルに影響はないかなど
動作確認を行います。
交換完了
バックライト・映像信号のケーブルがしっかり接続されていることを確認し電源ON
問題なく表示されていますね。タッチも問題なしです。
全ての補器部品とネジ、ケーブルの取り付けを確認して最後蓋を閉じて終了です。
まとめ
修理の際、タッチパネルガラスを取り外す工程でどうしても避けられない、硬質タイプのフィルムの割れ。
軟質フィルムであれば、貼り付けたままでも問題ない場合が多いのですが
硬質フィルムの場合、タッチパネルガラスのちょっとして歪で割れてしまいますので
お修理後希望の際は予めご了承ください。