スマートフォンの内部は半分がバッテリーで占めています。
それほど大きなバッテリーは膨張すると更に2倍ほどの大きさに。
ほとんどのスマートフォンは突然画面が浮きバッテリー膨張を認識できますが
画面の接着があまりに強力で画面が浮かないケースもあります。
画面が浮かず密閉された状態で膨らみ続けるバッテリーは
最終的に物凄い圧迫に耐え切れず爆発します。
その威力は枕もとであれば頭部の半分を失うほどだそうです。
どうしてそのような事故が起きてしまうのか
実際の事故を修理店から見て原因を解析しました。
就寝中スマホ火災死亡事故(国内)
事故内容
2019年秋、2階で就寝中の夫婦が火災で亡くなった事故で
消防の調査では火元は1階にあった充電器に刺さったままのスマートフォン
ではないかとされています。なお、スマートフォンはこたつの下で
発見されたそうです。
原因
充電したまま就寝は過充電となりバッテリーを劣化させてしまいます。
さらに今回の場合こたつの下で、熱がこもる環境になり最悪な状態でした。
就寝中の長時間過充電で劣化したバッテリーが膨らみ、こたつの中で
高温になり発火したものだと考えられます。
注意すべき点
当店にバッテリー膨張で来店されるお客様の大半は
【就寝時スマートフォンを充電器に差したまま朝まで充電する】
という使い方をされていました。
朝は充電する時間がないから夜中の内に充電しておこうという気持ちは
とても良くわかります。
しかしこの行為はバッテリー劣化の悪循環になります。
充電満タンの状態にしないと1日持たない
⇩
朝に100%になるよう就寝中に充電
⇩
過充電により劣化
⇩
日中のバッテリー持ちが悪くなり帰宅後すぐ充電
⇩
就寝前に減ったバッテリーを就寝中に充電
⇩
過充電により劣化
出来るだけ就寝前に充電し起床時にすぐ充電し直すという
習慣に変えるだけでバッテリーの劣化、事故を防ぐことができます。
就寝中枕元のスマホ爆破死亡事故(国外)
事故内容
2019年秋、音楽を聴きながら寝るのが日課の少女。
いつものようにスマホを枕元に置き、充電不足で音楽が
途切れないよう充電しながら音楽を流し就寝。
その後、2階から突然の爆発。駆け付けた両親は
頭部に致命傷を負った娘と真っ黒に焦げたスマホを
目の当たりにしたそうです。
原因
こちらも就寝中の事故でした。やはり過充電と熱が主な原因に
なります。【充電をしながら音楽を聴いていた】それも11月で
布団はもしかすると温かな毛布だったのかもしれません。
スマホを稼働させる熱、毛布による熱、過充電によるバッテリーの劣化
これらにより爆発してしまったと考えられます。
注意すべき点
今の時代、スマホのアラームで朝目覚めるという方が大半だと思います。
しかしもし爆発したら…と考えると体から離すことをおすすめします。
国内でもスマホ爆発事故は起きています。
バッテリーの劣化には充分お気を付けください。
店舗情報
スマートクールイオンモール綾川店
〒7612304
香川県綾歌郡綾川町萱原822-1 イオンモール綾川 2階
TEL:087-802-9033