ニンテンドースイッチのメンテナンスの必要性

ニンテンドースイッチは据え置きゲーム機としても使えるように
従来の携帯ゲーム機より性能が上がっており、
CPUなどがかなり熱を持つようになっています。
そのため、スイッチの放熱方法として
冷却ファンで外の空気を取り込み、
CPUを冷却する構造で、「空気を取り込む」ので
その空気中のホコリや細かいゴミなども一緒に取り込んでしまい
内部にホコリ等が溜まっていきます。
ホコリの溜まっていくスピードは使用環境によって変わりますが、
1～2年も使用していればかなり溜まっていることがほとんどです。

ホコリが詰まると…

ニンテンドースイッチの外側が汚れていても
動作に影響はありませんが、内部にホコリ等が
詰まったりすると動作に影響が出てくるようになります。
例えば、内部に詰まったホコリなどが
冷却ファンや通気口などに覆いかぶさり熱が籠る事で
「本体が高温になりすぎたためスリープします」という
メッセージが表示されて冷えるまで遊べなくなってしまう
といった症状や、吸いこんだ細かなゴミなどが冷却ファンに
絡まり、ファンが回っている間異音が発生する事も…

放置していると故障に繋がる

こうした症状が発生しても無理して使い続けていると
故障するリスクがかなり上がります！
詰まったほこりなどが原因で
冷却ファンや基板などに無理な負荷がかかってしまい
ファンが破損し、強制スリープになってゲームで遊べなく
なる症状が頻発したり、
本来電気が流れてはいけないところに流れてしまい
ショートすることもあります。
そうなってしまうと最悪起動することも出来なくなり、
買い換えたとしてもゲームデータが引き継げず
消えてしまう事も…

実際のホコリ詰まりの様子

ここでは、実際にスイッチのメンテナンス事例を
紹介していきます。
今回の方はスイッチが熱くなりやすいとのことで
３年程使っているものをお持ち込み頂きました。

裏を開けた状態

早速裏側を開けてみました。
下側の黒いテープは、ちょうど吸気口の内側にあたる部分で
冷却ファンに近い左側の方がホコリが付着しています。
また、冷却ファンやその周囲にもホコリが付着しており
これらが放熱不良の原因になり、熱くなりやすくなっていたようです。

裏面もホコリが…

開けた部分の反対側にもかなりのホコリが付着しており、
真っ黒なはずの裏面の空気の通り道だけ白っぽく
なっています。
スイッチの吸気口には大まかなホコリやゴミなどが入らないよう
小さな穴がいくつも開いている構造になっていますが
この穴よりも小さなホコリや髪の毛、ゴミなどは
入るためこうなってしまいます。